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千木(ちぎ)
千木「ちぎ」とは、屋根の両端に交差して上に突き出ている木のことをいいます 。
堅魚木(かつおぎ)
堅魚木とは、棟の上に直角に並べた装飾の部材で、棟を抑える為の補強材でもあります。
鳥衾(とりぶすま)
鳥衾(とりぶすま)は、屋根の大棟・降り棟・隅棟の鬼瓦や鬼板の上にある前方に突き出した装飾瓦のひとつです。「鳥休み(とりやすみ)」や「雀瓦(すずめがわら)」とも言います。
駒額(こまびたい)
てっぺんの部分の平らになった部分を馬のおでこに似てることから「駒額」(こまびたい)と言います。
蓑甲(みのこう)
蓑甲(みのこう)とは、屋根の妻側部分の野地がゆるく曲線を描いて、矢切のほうへ下っている状態を言い、反った屋根の下地と、破風の間の段差を曲線で接続する部分の事を言います。
裏甲(うらこう)
裏甲(うらこう)とは、軒先の茅負(かやおい)の上にのせる化粧板のことを言います。
破風板(はふいた)
妻側の垂木、母屋、桁の鼻(部材の先端部)を隠すために取り付ける板を破風板(はふいた)と言います。
頭貫(かしらぬき)
柱と柱を上部でつなぐために柱の頭部に用いる横木 。
長押(なげし)
柱同士の上部などを水平方向につなぎ、構造を補強するために、柱の外側から打ち付けられるものです。
付鴨居(つけかもい)
塗り壁に鴨居と同じくらいの高さに取り付けた 装飾的な横材です。
六葉(ろくよう)
その名のとおり六枚の花弁や葉をかたどった模様の事を指します。
海老虹染(えびこうりょう)
海老虹梁(えびこうりょう)とは、海老のように湾曲した形の虹梁(こうりょう)の事です。側柱や本柱など高低差のあるところに用いられます。
向拝柱(こうはいばしら)
向拝柱(こうはいばしら)とは、向拝(こうはい)正面の角柱の事です。
※向拝(こうはい)とは、本殿や拝殿で屋根の一部が前方に突き出し、拝礼の場所となっているところを指します。「ごはい」とも呼ばれます。
擬宝珠(ぎぼし)
擬宝珠(ぎぼし)とは伝統的な建物の装飾で、橋や神社・寺院の階段、廻縁の手すり、欄干の柱の上に設けられる飾りです。ネギの花に似ていることから「葱台(そうだい)」とも呼ばれます。
高欄~架木(ほごぎ)・平桁(ひらけた)・地覆(じふく~)
高欄とは、縁や廊下などにつく欄干(らんかん)で、横材として上から架木(ほごぎ)・平桁(ひらけた)・地覆(じふく)を通します。
沓巻(くつまき)
沓巻(くつまき)とは、柱の下部に巻きつけた装飾金物を言います。
縁葛(えんかつら)
縁葛(えんかつら)とは、縁板の一方を受けるための縁束(えんづか)と縁束の間に渡した横木のことを言います。
縁束(えんつか)
縁束(えんつか)とは、縁側の下の縁葛(えんかずら)を支える短い柱です。
浜縁(はまえん)
神社などの向拝(こうはい)の階段下にある「縁」、又は「床」の事です。浜床(はまゆか)とも言います。
亀腹(かめばら)
亀腹(かめばら)とは、社寺建築などの基礎部分や鳥居の柱の下, 多宝塔の上下層の間に,白漆喰(しつくい)などを固めてつくった饅頭(まんじゆう)形の 部分のことです。
脇障子(わきしょうじ)
脇障子(わきしょうじ)とは、縁を仕切る板戸や板壁のことで、多くは側縁の行き止まりになった所に立てられ,絵をかいたり浮き彫りを施したりします。